宮城県とポケットサイン株式会社が共同で防災DXにかかる実証実験を実施しました

2022-09-23

プレスリリース

ポケットサイン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:塩谷明達)は、宮城県(復興・危機管理部原子力安全対策課)と、当社のデジタル身分証アプリ「ポケットサイン」を用いた災害避難の実証実験を実施しました。

当社は、宮城県と「原子力防災訓練等における避難支援アプリケーションの使用に関する相互協定」を締結しており、地域住民の皆様がより安心できる避難体制の構築に寄与できるよう取り組んで参りました。この度、当社開発のデジタル身分証アプリ「ポケットサイン」を活用することで、避難活動を安全かつ効率的に遂行できることを訓練の中で実証しました。

実証実験について

本実証実験は 2022 年 9 月 22 日(木)に、宮城県庁舎の 2 階講堂にて、宮城県知事、副知事、県議会の皆様、市町村長の皆様、避難者役の約 100 名の宮城県庁職員の皆様など、多くの自治体関係者の方々のご協力のもとで行われました。

本実験では、原子力災害発生時の避難活動を想定し、当社が開発したデジタル身分証アプリ「ポケットサイン」を使用した避難訓練を実施しました。避難者は、自身や家族のマイナンバーカードを NFC 対応のスマートフォンにかざすことで、氏名や住所などの個人の情報をかんたんにアプリ内に登録できます。 災害発生時には、自治体から各地域の住民へスマートフォンのプッシュ通知によるお知らせを用いて、登録住所に基づいた避難先や災害の状況をリアルタイムに配信できるようになります。 避難者が避難所に到着したときには、避難所に設置された専用の QR コードを「ポケットサイン」を通して読み取るだけで、避難所における受付を正確かつ迅速に完了できます。 この受付データを元に、各避難所では、避難人数や年代・性別などの統計情報をただちに把握できるようになります。

今回の避難訓練では、「ポケットサイン」を活用することで、約 2 分で会場内の避難者役の 100 名が混乱なく速やかに避難を完了させることができました。また会場には多くのメディア関係者もいらっしゃり、「ポケットサイン」を用いた避難訓練の様子は地上波ニュース、ネットニュース、新聞など複数のメディアで取り上げられました。

今後の展望について

当社は“DAWN of DIGITAL IDENTITY” というビジョンのもと、より安心で効率的な暮らしの実現を目指し、電子署名や公的個人認証サービスに関する研究開発を行っています。

現在開発中のスマートフォンアプリ「ポケットサイン」は、マイナンバーカードの情報をスマートフォン内に登録することで、例えばホテルのチェックインや銀行の口座開設など、暮らしのさまざまな場面で本人確認や電子署名を行えるデジタル身分証アプリです。

「ポケットサイン」は開発当初より自然災害や原子力災害を想定した防災アプリとしての側面を重要視しており、災害時において避難者の皆様のより安全で効率的な避難をサポートできるよう、さらなる機能の充実を目指します。例えば、自治体が「ポケットサイン」を通して避難者にアンケートを実施することで、避難所ごとの被災状況・必要物資が瞬時に把握できる機能を実装してまいります。

「ポケットサイン」の使用法を解説する村井嘉浩知事

「ポケットサイン」の使用法を解説する村井嘉浩知事

「ポケットサイン」で避難所受付を実演する村井嘉浩知事

「ポケットサイン」で避難所受付を実演する村井嘉浩知事

「ポケットサイン」でQRコードを読み取り避難所受付を完了

「ポケットサイン」でQRコードを読み取り避難所受付を完了

「ポケットサイン」の展望を語る当社代表塩谷

「ポケットサイン」の展望を語る当社代表塩谷

参考